【2023年はこれで乗り切れる】トラックドライバーで稼ぐための唯一の方法
先にあやまっておかなければならない。
今から話すことは本当に「唯一」かと言われればそうではない。
だが今回は「トラックドライバーが持っている特権を活かす」という意味で、あえてこのようなタイトルで興味をひかせてもらった。
この記事を読めば、転職にふみ切ることができない人であっても生活を安定させることができる。
心して読んでほしい。
トラックドライバーだけが持つ特権
我々会社員(そうでない方もひとまず聞いてほしい)は一般的に、朝決まった時間に出社し、デスクなり工場のラインなり自分の決められたポジションで与えられた仕事をこなす。
そして決まった仕事をやり終えたらまた明日同じように…このルーチンをくり返している。
現在はコロナの影響もあってリモートワーク(パソコンを使って家でも仕事ができる)が可能な企業もあるとはいえ、まだまだほとんどは上記のようなルーチンワークを、他の従業員と共に同じ職場の中でずっとくり返している。
ここには良くも悪くも「自由」はない。
ここで言う「自由」とは、「時間を操作できる自由」そして「場所を選ぶ自由」だ。
たとえばスマホひとつとっても、一般の職場ではいくら「適当に休憩してもいいよ」と言われても、デスクでちらちらとスマホを見ていたら「こいつよくサボるよな」と思われかねないので、なかなか自由にというわけにはいかないだろう。
そのような目で見られないようトイレに行ったときに…など、今度は場所を選んでやればどうかとなるわけだが、こちらもそう何度もトイレへ行くわけにもいかない。
そう、彼らは「ひとときの休息」さえ、こうした「時間」と「場所」をなんとかやりくりしながら作り出さなくてはならないのだ。
その点でドライバーは、他の職業とは違い決定的に自由度が高い。
運転中のスマホ操作など論外だが(もうしわけないがドライバーでこれをやってしまうならこのサイトの記事を読む資格はない…まずは人の命をあずかるのがドライバーの心得だと知ってから再度おとずれてほしい)、次のサービスエリアでランチにするか、はたまた430(ヨンサンマル…4時間に1度30分以上の休憩をとることを義務づけた決まりを指してこう呼ぶ)いっぱい一杯まで走ってからトイレがてら小休止するか…自動車関係の仕事のように電車のごとくダイヤが決まっているような運行はのぞくとしても、おおよそのドライバーは自分で加減の良い場所・時間で休憩や仮眠を選択する。
これは全業種の中でも少数派であり、同じ自由度が高い職種でも、営業やフリーランスなど自分の働きひとつで結果が変わってくるような仕事とも違う。
ドライバーはよく「気ままな仕事」などとナメたことを言う輩(やから)がいるが、それはこうした自由度のある部分を指して言っているのだろう(イコール「仕事が楽」なわけではないのは皆さん知ってのとおり)。
ともあれ、この「自由度の高さ」はトラックドライバーの大きな特権と言ってもよいのだ。
この特権をどう活かすかは、自身の日々の運行内容を冷静に観察することが必要になる。
その中でもしっかりと把握してほしいのは、運送業にはつきものと言って良い「待機時間」である。
「待機」をどんな目で見ているか
一般の人々とドライバーとの間によくある意識の違いに「待機時間のあつかい方」というものがある。
納品先に到着するも、長い順番待ちの列…自分の番が回ってくるにはゆうに1時間はかかりそうだ。
このような状況で、ドライバー経験のない人や、運送業の職場でも「トラックに乗ったことがない配車担当」などは、「ここで少し仮眠でも取って休憩したらいいじゃん」と言ってドライバーの怒りを買う。
実際には前のトラックが荷降ろしを終えるたび、少しずつ列は前に進みつづける。
なのでドライバーとしてはチョコチョコと前進を続けなければならず、ゆっくりと仮眠しながら呼ばれるのを待つ…というわけにはいかないことが多い。
それを軽々しく「休憩すりゃいいじゃん」などと言われるので、ドライバーもカチンとくるのだ。
それはそうとしてこの「ゆっくり休憩できるわけでもなく、だからと言って何か仕事に集中しているわけでもない」時間を、あなたはどうやって過ごしているだろうか?
スマホでゲームやSNS?…それもいいだろう(この記事を読んでいる方の多くはこの時間に見ているらしいので)。
他のドライバーと電話で会社の愚痴を言い合っている…それもストレス解消になるのなら止めはしない。
止めはしない…が、今の生活や先行きに少しでも不安を感じているのであれば、この待機時間こそ「中途半端でうっとうしい時間」となるか「ヒマつぶしにちょうどいいリラックスの時間」となるか、それとも「うまく活用して心にある不安やモヤモヤを解決するための時間」とするか、それはすべて貴方しだいなのだ。
待機に合った時間の使い方
ここでは「待機時間」を
・およそ10分~1時間程度の
・順番待ちや電話待ち、指示待ちで身体はフリー
…このような状態として話を進めることにする。
せっかくなので、この記事を読むまでこうした考え方をしてこなかった「初心者向けの方法」から、ある程度はそうした意識のある「経験者向けの方法」まで、とっつきやすい順に3つ紹介したい。
①YouTubeなどの動画サイトで「今なら稼げる●●」をやってみる
世の中本当に便利になった。
20年も昔ならば、お金や時間をかけて集めなければ決して手に入らなかった情報が、今ではネットや動画サイトで簡単に…もちろん無料で入手できる。
たとえば「せどり」。
書籍(つまり古本)などを安く仕入れ、ほしい人に適正な価格で売る。
以前は「知る人ぞ知る」、それなりの知識やノウハウがないとうまくいかないビジネスモデルであったが、今では準備から運用方法、果ては最安値を検索するツールまで、簡単に実行できる環境がそろっている。
趣味に関するグッズの紹介や販売などもそうだ。
サイトの作り方、販売方法、お金のやりとりに関する注意事項もすべてネットで情報収集できるのだ。
言い忘れていたが、これらはすべてスマホがあれば始められる。「一歩を踏み出す」ことに勇気が出ないのであれば、まずはこうしたうたい文句のおこづかい稼ぎから始めてみるといいだろう。
そこかしこで使い倒されている言葉で申し訳ないが、「ごちゃごちゃ言って結局なにもやらなければ0(ゼロ)のまま」だ。ほぼほぼ失敗すると分かっていてもまずはやってみる…これが「0が1になる瞬間」であり、万が一にもうまくいけば副収入の土台になるし、ダメなら「経験」と「次回挑戦のための知恵」が手に入るではないか。
ここでの注意事項はただ1点、最初の挑戦に何十万も初期投資がかかるようなものを選ばないことだ。
お金に余裕があるなら止めはしないが、ここでの第一歩はあくまで、0を1にするためのきっかけとするべきだと思っている。
↑のせどりや趣味の物販サイト設営などは、たくさん仕入れたりしない限りはお金もほとんどかからないし、まずは失敗することを前提(ぜんてい)として、どんなビジネスが存在するかをネットや動画サイトで探してみてほしい。
②「できるスキル」に集中する
あなたの周囲の人たちの中に「なんでそんなこともできないの?簡単じゃん?」と思うようなドジ(失礼)な方はいないだろうか?
しかしここで立ち止まり、考えてみてほしい。
たとえば小さな時から野球をしていた人にとっては、片手にボール、もう一方にバットを持ってやるいわゆる「ノック」なぞ、目をつぶっても(これは大げさ)できるにちがいない。
ところが野球経験のない人間に言わせればあれは「カンタンにマネすることのできないスゴい技」ということになる。
このように、あなたが簡単だと思ってやっていることのいくつかは、実は「できる人の方が少ないスゴい技」である可能性がある。
そしてそれは貴方の身体にしみ付いた「さほどエネルギーを使わずとも能力を発揮(はっき)できるスキル」である可能性が高い。
経営学の分野では知らない人はいないドラッカーという学者(もう10年以上前になるか…【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】という書籍がヒットしたのを覚えている方がおられるかもしれない)が、彼が残した有名な言葉のひとつにこのようなものがある。
【「出来ないこと」ではなく「出来ること」に集中しなさい。】
人生には限りがある。バリバリと仕事をこなす現役時代の時間となればなおさら短い。
その中で自分の弱点をおぎなうことに時間をかけるくらいなら、自分の強みや得意分野を伸ばした方がだんぜん効率が良い…というわけだ。
長くなるので細かいことは別の記事にゆずるが、この部分を手がかりに①のネットサーフィン(やれる副業探し)をすれば、成功の確率はグッと上がるに違いない。
③資格を取る(ための勉強)
最後はタイトルのままである。
これを最後に持ってきた理由はお分かりだろう…「わかっちゃいるけどなかなか続かないんだよね」の壁の存在だ。
…そう、実は人間、分かってはいても始められない・続かないことの方が、実際にやり始めたときの苦労よりも大きな問題となる。
これは「現在バイアス」という人間が持つ心理的傾向が大きく関わっている。有名な実験がある。「今日1000円あげるけど、明日まで待ったら1100円にしてあげるよ」…お札を目の前でヒラヒラされながらこの提案をされると、多くの人が「今日の1000円」を選択する。
明日になれば1割増しで受け取れるにもかかわらず「目の前にあるものを魅力的に感じてしまう」というわけだ。
何か新しいことを始めようとしたときにはこの現在バイアスが働き、新しいことで将来手に入るメリットよりも、目先にある楽な環境の方が心地よく、結果として先のばしにしたり続かなくなってしまう。
ではそうやって先のばしにした結果どうなるか…見出しにある「資格」としてカウントするつもりはないが、フォークリフトの資格を例にすると分かりやすい。
この資格所持者からすると「トラック乗りならほとんど持ってんじゃないの?」と思われるかもしれないが、実際には持っていないドライバーが少なからず存在する。
自主荷役が必要な納品先がかなり減ったとはいえ、運送業においてフォークリフトの運転資格は欠かせないものと言って良い。持っていなければ門前払いにされる運送会社も存在するし、できる仕事のバリエーションが少なくなるのは明らかだ。
資格はないが実際には運転できる(昔は資格など無くとも乗れたおおらかな時代があった)人も大勢いるが、そうした人々は最終的に、資格を持っていなくても黙認してくれるような程度の小さな運送会社に落ち着かざるをえない。
…このように意識して考えないと気づかないが、フォークリフトの資格ひとつをとってみても、持っていないだけで仕事や職場を選ぶ幅は間違いなくせまくなってしまうことが分かる。
これからの世の中、自分が変わっていかないと後悔することになると気づいてはいるものの、気がつけばそう思ってから1日、1ヶ月、1年と時間だけが経っていて、焦り(あせり)だけが降り積もっている…これに心当たりのある方々は、そこにいま気づけたことをラッキーだと考えてほしい。
断言しよう、世の中↑のような「結局やらない人々」が9割なのだ。
だから「行動した一部の人だけが成功する」のである。今ここで1歩を踏み出せば、それだけで「やらなきゃ…」と思っているだけの大集団から抜け出して、先頭集団を追いかける第2集団に入ることができる。
実際にどのような資格がオススメかについては、別記事『【このスキルはゲットしておけ】ドライバーが取っておくべき資格・スキル3選』に説明してあるので参考にしてみてほしい。
まとめ
いかがだろうか。
この記事を読んで「こんな世界(やり方)があるんだ」と新たな発見があったり、心の中にくすぶっていたものにあらためて気づいてもらえたなら、書いた甲斐があったというものだ。
実際に待機時間をどのようにやりくりして…の部分についてはくわしく書かなかったが、ご要望があれば別記事で紹介しようと思う。
くどいようだが、1歩を踏み出さなければ何も得ることはできない。健闘を祈る。